GA4ノウハウ

Organic Socialとは?SNS流入の見方と活用方法をGA4初心者にも分かりやすく解説!

2025 / 09 / 02(公開日)

Organic Socialとは?SNS流入の見方と活用方法をGA4初心者にも分かりやすく解説!

SNSからのアクセスを分析するうえで欠かせないのが「Organic Social」です。これは、広告費をかけていないSNSからの流入のことで、GA4(Google Analytics 4)では「参照元」として自動的に分類されます。


どのSNSからの訪問が多いのか、どんな投稿が成果につながっているのかを把握することで、SNS運用の改善に役立てることも可能です!本記事では、GA4初心者にも分かりやすくOrganic Socialの基礎から確認方法、活用方法まで丁寧に解説していきます。


Google Analytics 4 (GA4)におけるOrganic Socialは?

Google Analytics 4(GA4)でのOrganic Socialは、広告費をかけずにSNSからサイトに来た人たちの流入を示しています。お金を払って情報を届けるSNS広告とは異なり、SNS上の自然な投稿や利用者のアクションによって生まれる流入であることが特徴です。


主には、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)、TikTok、LinkedInなどの投稿やコメント、プロフィールにあるURLからサイトを訪れた人のアクセス数やその反応が確認できます。



Organic SocialとPaid Socialの違い

Organic Socialが広告費をかけていないSNSから発生した流入である一方で、Paid Socialは広告費を払って配信したSNS広告からの流入のことです。Facebook広告やInstagramストーリーズ広告、X広告などが含まれます。

以下は、Organic SocialとPaid Socialの比較です。

Organic SocialPaid Social
費用無料有料
流入の種類SNS投稿やプロフィール経由の流入広告経由の流入
計測できる効果の特徴信頼やファンづくり短期間の集客や売上アップ


GA4でOrganic Socialを見た方が良い理由は?

Organic SocialをGA4で確認することで、広告を使わずにSNSからどれだけ集客できているかを知ることができます。これはSNS運用の成果を客観的に把握する上でも大切です。


さらに各SNSごとの効果を比べたり、「どんな投稿がユーザーに響いたのか」を分析したりもできます。その結果をもとに投稿内容や発信の仕方を改善することで、成果につながりやすいSNS運用を実現することが可能です。


また、広告ではなくユーザーの自然な反応から得られる流入なので、ブランドやサービスを好きになってくれる「ファン」が育っているかどうかを測る指標としても役立ちます。



GA4でOrganic Socialを確認する方法

GA4では、Organic Socialの流入を確認する方法がいくつか存在します。ここでは、SNS経由でサイトに来たユーザー数を確認する方法と、訪問回数(トラフィック獲得)を確認する方法を実際の画面と一緒にご紹介します。


レポート>集客>ユーザー獲得からサイトを訪れた人数を確認

GA4でOrganic Socialを確認する方法。レポート>集客>ユーザー獲得

まず、左側にあるメニューのレポートをクリックします。次に、ライフサイクル項目にある集客からユーザー獲得をクリックすると、流入元となる媒体の一覧を確認することができます。この中にある「Organic Social」が広告以外でのSNS経由の流入です。

GA4でOrganic Socialを確認する方法。レポート>集客>ユーザー獲得
GA4でOrganic Socialを確認する方法。レポート>集客>ユーザー獲得

さらに、「ユーザーの最初のメインチャンネル…」の右側にある「+」ボタンを押して、トラフィックソースクロスチャンネルッションの参照元 / メディア をクリックすると、Organic Socialの内訳をみることができます。

GA4でOrganic Socialを確認する方法。レポート>集客>ユーザー獲得

代表的なOrganic Socialの内訳はこちらです。

t.coX(旧Twitter)からの流入
facebook.comFacebookからの流入
m.facebook.comFacebookからの流入
l.instagram.comInstagramからの流入
tiktok Tiktokからの流入
tiktok.comTiktokからの流入
not set流入元不明

この手順で、各SNSからサイトに訪れた人の数を知ることができます。ちなみに、サイトに訪れた人数以外にも初めて訪れた人の数(新規ユーザー数)やリピーター(リピーター数)といった訪問ユーザーの属性や、申し込みや購入アクションをGA4でイベント登録している場合は、そのアクションをした人数も知ることができます!


また、Organic Socialでのユーザー獲得で確認できる代表的な指標はこちらです。

総ユーザー数サイトを訪れた人数
新規ユーザー数初めてサイトを訪れた人数
リピーター数リピーターの人数
アクティブユーザーあたりの平均エンゲージメント時間ユーザーがサイトを熱心に見ていた時間の平均
エンゲージメントのあったセッション数(1 アクティブ ユーザーあたり)サイトに10秒以上滞在した、2ページ以上見た、キーイベントを達成したなど、サイトをよく使ったユーザーの訪問回数
イベント数サイト内でのクリックなどのアクションの合計回数
キーイベント数購入や申し込みなど、GA4で計測を設定した行動の達成回数。
ユーザーキーイベント率目標を達成したユーザーの割合

このように、各SNS経由で訪れたユーザー数やアクションを調べることで、どのSNSが効果的に集客できているのかを把握することができます。



レポート>集客>トラフィック獲得からサイトへの訪問回数を確認

トラフィック獲得も同様に集客コンテンツから確認することができます。

GA4でOrganic Socialを確認する方法。レポート>集客>トラフィック獲得

ユーザー獲得と同じく左側にあるメニューのレポートをクリックします。次に、ライフサイクル項目にある集客からトラフィック獲得をクリックすると、流入元となる媒体の一覧を確認することができます。この中にある「Organic Social」が広告以外でのSNS経由の流入です。

GA4でOrganic Socialを確認する方法。レポート>集客>トラフィック獲得。デフォルトチャンネル
GA4でOrganic Socialを確認する方法。レポート>集客>トラフィック獲得。デフォルトチャンネル

こちらもユーザー獲得と同様に、「セッションのメインチャンネル…」の右側にある「+」ボタンを押して、トラフィックソースセッションの参照元 / メディア をクリックすると、Organic Socialの内訳をみることができます。

GA4でOrganic Socialを確認する方法。レポート>集客>トラフィック獲得から、セカンダリーチャネルを選択してOrganic Socialの内訳を確認する

SNSの流入元の種類はユーザー獲得で解説した内容と同じです。数値の指標はこちらを参考にしてください。

セッションユーザーがサイトを訪問した回数
エンゲージメントのあったセッション数サイトに興味をもったアクションが確認できるユーザーの訪問回数
エンゲージメント率すべての訪問回数のうち、興味を持ったアクションが確認できる割合
セッションあたりの平均エンゲージメント時間1回の訪問でサイトが表示されていた平均時間
セッションあたりのイベント数1回の訪問でユーザーがクリックなどのアクションをした平均回数
イベントサイト内でのクリックなどのアクションの合計回数
キーイベント数購入や申し込みなど、GA4で計測を設定した行動の達成回数
セッションキーイベント率目標を達成したユーザーの割合


Organic Socialの主要指標とその活用法



セッション数とユーザー数の分析

Organic Socialの効果を測るうえで基本となるのが「ユーザー数」と「セッション数」です。ユーザー数は「SNSから訪れた人の数」、セッション数は「SNSから訪問した回数」を示します。この2つをあわせて見ることで、どのSNSが多くの人を集めているのか、またリピーターを含めてどれくらいのサイト訪問があるのかを確認できます。


参照元としてのSNSの役割

GA4では、流入元を「参照元(リファラー)」として確認できます。Facebook、Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、LinkedInなど、それぞれのSNSがどれだけサイトに人を呼び込んでいるかを比較することで、プラットフォームごとの強みや特徴を把握できます。例えば、Instagramは若年層へのリーチが強く、LinkedInはビジネス目的の訪問が多い、といった違いを理解することで、戦略的にSNSを使い分けることが可能になります。


ユーザー行動のトラッキング方法

Organic Social経由で訪問したユーザーがサイト上でどのような行動を取っているかを追跡することも重要です。GA4では「エンゲージメント率」や「コンバージョン数」といった指標を確認することで、訪問者がどれくらいページを見てくれたか、商品やサービスの購入・問い合わせにつながったかを分析できます。また、Googleタグやイベント設定を活用すれば、ボタンクリックやフォーム送信といった具体的な行動も記録できるため、SNSから来たユーザーがどの段階で成果につながるのかを把握できます。


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